2019.06.10
ご依頼のマーケティング課題は、商品開発から販売戦略、Webや店頭などの顧客接点でのコミュニケーション課題まで多岐にわたりますが、最近、ご期待いただくことに、「テーマ解決を通じ、次世代層の育成」をあわせて望まれることがあります。「若手のマーケティングスキルを上げたい」「もっと、能動的に動く人材になって欲しい」など。このご期待にどうこたえるか。そこで「伝える」こととは・・・
京セラの創業者であり、日本航空名誉会長の稲盛和夫氏は、人生や仕事の成功は、「考え方×熱意×能力」によるとされています。このお言葉をお借りすると、「能力」の向上は、日々の仕事やOFFJTを通した<刺激的な>経験(失敗を含め、考える機会、頻度=トレーニングと私はお話ししています。)で身につくことですが、「考え方」や「熱意」という「働く気持ち」とはどのように向き合うのか?
彼らにとっては、入社当時からあった商品やサービス。入社時には研修などで学ばれているのですが、第一線で活躍され、実績をつくられるようになると、それが当たり前の商品となり、仕事となり、本質的な価値について考えることがなくなっているのではないでしょうか?
実は、この本質的な価値こそ、「考え方」や「熱意」の大きな源泉となると考えています。
企業や商品のこれまでのいきさつを改めて知り、それらが生み出された背景、そこにある顧客への貢献の願いや想いなどを、次世代層の言葉でこれからに向けた新しい価値へトランスレートさせる。世の中の変化に対し、我々のビジョンは何か?ミッションは何か?アクションは?また、それを通じて企業全体へ、組織の部署へ、そして顧客(社会)へ貢献・提供する価値は何か?
次世代層を揶揄し、「言われた仕事はテキパキこなすが、熱がない」なんてことも見聞きしますが、今後を担う世代であることは確か。その世代へ“熱”を伝え、これからの「考え方」や「熱意」を引き出すことも大切ではないでしょうか?