老舗洋菓子がブランドイノベーションを起こした
新規事業ブランディング事例

New Business Branding

老舗洋菓子がブランドイノベーションを起こした 新規事業ブランディング事例

老舗洋菓子がブランドイノベーションを起こした

新規事業ブランディング事例

老舗洋菓子メーカー 様

業種:洋菓子メーカー/洋菓子・パン・チョコレート等菓子類の製造販売・喫茶

概要

クライアント様は、大手百貨店に新ブランドの出店が決まり、日本の老舗洋菓子メーカーの次の一手として、今までにないコンセプトを持ったブランドの立ち上げを目指されていました。

元来クライアント様は創業から50年間、ブランド立ち上げの際、コンセプトや方針などをアウトソーシングすることはなく、すべて自社で完結されていました。従来通り自分たちで作り上げていくことも可能であったのにも関わらず、思い切って客観的な視点による新しいアクションによって立ち上げることをご決断されました。

こうして、パートナーと一緒に取り組む新ブランド設計と新規店舗開発というクライアント様にとっての初の試みがスタートしました。

※通常コンサル会社は、取捨選択型で悪いところを排除し、良いところに投資して伸ばして利益を生み出していくことが正攻法であり、ダイナミックな手法ではあるのですが、ドライな印象です。この手法は場合によっては、ブランドの大切な箇所まで削ぎ落としてしまう可能性もあります。その中で、当社は120年の歴史の中で、大事なものを残しつつ、整理整頓して最適化した事例をいくつもご紹介し、それに共感をいただき実施に至ったということも背景にあります。

コンサルティングメンバー

問題解決ポイント

YRK&の視点

実体験を元にした感情データの収集

データや数字など世の中に落ちている物理的な情報だけではなく、現場に何度も通うことで、現場のコンディションや人の流れ・行動を観察。また、メンタルな情報を集めるため、百貨店、カフェなどで女性が行う一連のストーリーを疑似体験。これにより、「リアルな現場コンディション」や、ターゲットの「感情」「行動」「興味」などの情報を元に改めて見えてくるブランド像の種を膨大に収集。

すべてのコミュニケーション要素のバランスを重視

企業の想いと生活者の想い、生菓子とギフトの割合など、すべてにおいてどちらかに寄りすぎてもいけないという考えのもと、各要素の最適なバランスを常に意識し、プロジェクトを進行。

チャレンジアクション

プロジェクト自体のデザイン

クライアント様の状況やコンディションを把握し、ファシリテーションやブレスト、ヒアリングに時間をかけ、決定事項をプレゼンテーションで決めずに、徐々に作り上げていく工程を選択。こうして作り上げたコンセプトを、各専門領域に特化したソリューションを横断することで、全く新しい発想やアイデアを生み出し、実現できた。

オープンイノベーションプロジェクト体制図
オープンイノベーションプロジェクト体制図

従来、日本人特有の職人スタイルである「堅実」や「責任感」を大事にする風潮があるがゆえ、それが邪魔して発想が凝り固まってしまい、まったく新しいものは生まれない傾向がある。そこで今回は、時代に合わせてそれぞれの領域のプロから意見を聞き、セッションし、具現化し、チューニングすることで生まれたオープンイノベーション型コンテンツとして新ブランドが生まれた。

目に見える成果・効果

百貨店内のシーズンギフト売上No.1

出店した百貨店の同フロアにおいて、新ブランドにも関わらず売上が1位に。

ブログなどに多数掲載

某著名人などのブログ記事にて、持っていったら喜ばれるスイーツに選ばれるなど。

クライアント様側のリクルートに起因

新ブランドにより、新たな企業への期待感をリクルーターやパートナー企業へ発信できた。
また、インナーブランディングにも大きく関与し、社内の別ブランド部署への相乗効果を創出。

担当コンサルタント
  • エグゼクティブプロデューサー

    山口 博之

    コミュニケーション・コンサルティング室

  • シニア・クリエイティブディレクター

    戸田 成人

    東阪事業戦略室

現状の取り組み・派生課題

新ブランドの初動や浸透度合いを評価いただき、別のブランドのリブランディング課題に取り組み中。また、ギフト商品の浸透と定着を検討するフェーズへ移行。

関連ソリューション

事例紹介に戻る