Corporate Branding
アミューズメント事業の10年先の土台をつくる
企業ブランディング事例
アミューズメント事業会社 様
スマートフォンやゲーム機が充実し娯楽を手軽に楽しめるようになった一方で、リアルな場での遊びの需要の低下や少子高齢化による顧客層の減少など、アミューズメント業界は厳しい戦いを強いられています。
従来の業態から大きく転換する必要性を感じられていたクライアント様。他施設との差別化や、強みを活かした新規事業の考案を通して経営規模の拡大を目指していく中で、外部パートナーの見直しを図られ、当社のリブランドコンサルティングについて経営者様よりご相談をいただきました。
ヒアリングを通して、「見た目や言葉などの目に見える部分だけでなく、内部啓発や新規事業のアイデアレベルからコミットできること」「ご紹介したメソッドがトップダウンでなく、社員を巻き込みながら外部と内部を交え共創できること」に共感いただき、全ての土台となる“ブランドスピリット”を定義することを目的とし、本プロジェクトが始まりました。
1次展開までの期間:7months
中期経営計画の詳細・意図など、インタビュー形式で経営者様へヒアリング。
その上で社内からプロジェクトに参加するメンバーを選出。
勤務地や部門・職種・役職を越えて18名を選出し、今後のスケジュールを設定。
部門の異なる方々に今回のプロジェクトの意義を理解してもらうこと、それぞれの価値観を存分に出してもらうため、社内向けにキックオフセミナーを開催。
選出されたプロジェクトメンバー全員で4回のワークショップを実施。
自社の課題整理→理想となるベンチマーク設定→自社の提供価値→今後考えられる新規事業考案へと進め、自社の強みと目指すべき姿を探る。
垣間見えた方向性から、ブランドスピリットをプロジェクトメンバーへご提案。ワークショップを踏まえながらディスカッションし議論を重ねる。
プロトタイプ・プロジェクトメンバーの考えを経営者層に報告。最終的な調整を数度行いブランドスピリットの制定を行う。
問題解決ポイント
アミューズメント施設において、本部と現場だけでなく施設の業態によってもコンセプトが違うことから、横断した関わりが持ちにくい。それぞれの領域から年代も役職も様々な社員をメンバーとして選出し、一堂に会してワークショップを実施・課題抽出することで、全員で俯瞰的に考えられる場を設けた。
自分たちのあるべき姿の指標としてベンチマーク企業を設定。プロジェクト開始当初は、事業拡大のイメージがあいまいであったが、丁寧にすり合わせることで領域の違いを越え、同じ目標へと向かう意識統一が生まれた。
チャレンジアクション
メンバー全員のセクションや立場が異なるため、会社への価値観やブランディング概念の理解もまばら。理解の足並みを揃えながら、内向きなマインドを外向きに、「今後何を目指すか」を考えられるようセミナーとワークショップ構成を行った。
趣旨の共通認識を持ち共創してきたことで、プロトタイプの時点では全員が「事業の広がりを考えた言葉を選ぶ」ディスカッションに発展した。
プロジェクト開始当初は自社の弱みや課題に目が行きがちなメンバーだったが、セミナー、ワークショップの回数を重ねる度にマインドが外向き思考に。社内的な発表の後も社員からの企業イメージアップや、能動的に議論がうまれるなど今後の展開のために必要なインナーモチベーションの向上に貢献した。
引き続き第2フェーズとしてブランドスピリットの体現を目指し、主要施設のリニューアル、社名変更などプロジェクトを進めています。
第1フェーズのプロジェクトメンバーは引き続き主要メンバーとしてそれぞれのセクションで関わりながら、一斉リリースと中期経営計画目標達成に向けて共に奮闘しています。