SEMINAR
企業は業績を上げ、利益を出し継続する存在(ゴーイングコンサーン)でなければいけないわけですが、その前提は人が生き生きと暮らせる環境と社会があっての話です。
それは、企業は持続可能な社会をつくる(サスティナビリティ)存在でなければ、ゴーイングコンサーンにもならない、つまり「社会性がなければ市場性もない・存在意義もない」という時代の到来を意味します。
言い換えれば、商品やサービスの価値に、環境問題や社会問題の解決が含まれていないと、選択されないということです。それを後押しするのが生活者の価値観変化です。生活者が変わり、市場が変われば、企業の在り方、商品の価値、コミュニケーションの取り方、すべてが変わります。具体的な事例を見ながら、どう変わらなければいけないかを考えます。
第2部では、サスティナブル先進国であり、スマート先進国のデンマークから学びます。実は30年前まで日本と同じような状況の国でした。それが大きく変貌を遂げた原動力は何か。9月にデンマークを視察してきた木村が報告します。キーワードは、「全員参加」「デザイン思考」。
第3部では、SDGsと企業を接続する、リブランディングの必要性とポイントを読み解きます。
今回も多くのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
本セミナーのテーマは「成功するブランド戦略には“SDGs”が存在する」。一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会事務局長 深井氏より、SDGsと商品、売場、そして企業としてのあり方をお話しいただきました。深井氏は、食品や時計、GMSの売場など、身近なソーシャルプロダクツの事例を挙げ、その共通点は「商品にストーリーが加わると価値が変わる」とのこと。「物の豊かさ」を優先していた世代から、昭和54年生まれ周辺を境に「心の豊かさ」を優先する世代へと価値基準が変わってきている。そこには世代間の「価値断層」が存在し、SDGsの捕まえ方や、消費スタイルの理解そのものに乖離がある。つまり、その価値の違いや、世界のソーシャルプロダクツの常識をきちんと理解することで、企業ブランドをSDGs起点で高めることが、これからの生活者に「選ばれる基準」になると言えそうです。
ご来場いただいたお客様からは、「SDGsに『早く取り組む』ことの重要性を感じました」「明日から自分達にできることをやっていこうと思います」など、大変ありがたいお言葉をいただきました。
SDGs達成度ランキング1位を誇り、サスティナブル先進国であるデンマーク。その視察を通して感じたことを、SDGsコンサルティングチーム シニアマネージャーの木村がレポート。ここでは、「起点」を未来に置き、そこから進むべき方向を決めていく「バックキャスティング」という手法の重要性を語りました。デンマークは、正にこの考え方により、「どんな国でありたいか?」「それには何が必要か?」という、未来を描くデザインのチカラを重要視しています。規模は違えど、その方法論は、日本の企業や、日本そのもののSDGs推進のお手本にもなりそうなものでした。
クリエイティブディレクターの戸田からは、SDGsと企業の接続について、具体的な実事例と、その進め方のポイントを解説。なにより、このSDGs導入を絶好の機会と捉え、そもそも「何のためにやるのか」「何の役に立っているのか」に立ち戻り、企業力を向上させることを同時に進めることが重要とのこと。SDGsに取り組むことは、社会的存在価値、働く意義への問いかけにもなるのです。私たちYRK&は、リブランドコンサルティングという仕事に専門特化した会社です。眠れる企業の潜在能力を探し当て、あらゆる方法でそのポテンシャルを世の中に一貫性を持って伝えて、さらに持続可能なブランディングベースを構築します。今回は、その潜在能力に、SDGsという社会課題から切り込み、リブランディングを行う一例をお話しさせていただきました。ご来場いただいた皆様のお役に少しでも立っていれば幸いです。今回お越しになれなかった皆様も、ぜひ次回のセミナーにご参加いただき、自社のブランディングに活用していただければと思います。
次回大阪では1月28日(火)、東京では12月18日(水)、1月30日(木)に開催を予定しております。
15:00-15:10 | プログラムのご紹介 |
15:10-15:40 | 第一部
実事例から考察する、サスティナブル時代における企業が成功する秘訣とは? |
15:45-16:25 | 第二部
サスティナブル先進国であるデンマークの原動力は?キーワード「全員参加」「デザイン思考」を読み解く。 |
16:25-17:00 | 第三部
SDGsと企業を接続する、リブランディングの必要性とポイント。 |
17:10- | 懇親会(※参加自由) |