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TOP TALK
TODA NARUHITO
取締役 兼 CBO
戸田 成人
いよいよ予測不可能な時代がやってきました。世間では「VUCA」という言葉も生まれたほどに、その現実感は増しています。デジタルディスラプターと呼ばれる、思考回路の違う企業の登場に期待が高まることや、ユニコーン企業によってマーケットのプレイヤーチェンジが起こることも珍しくなくなってきました。それぞれ、どのマーケットにも連続的な成長に陰りが見え、非連続な成長を余儀なくされていることは言うまでもありません。
しかし一見ネガティブな言葉に捉えられがちな予測不可能な環境には、期待できる側面もたくさん存在します。分かりやすいのは、一般的ですがインターネットやAIの進化による新しいライフスタイル。ビジネスの世界からも、もっと自由な発想事業が生まれ、ビジネスモデルや働き方そのものも、もっとクリエイティビティに溢れる可能性が見えてきています。
さて、そうなると私たちの過去の経験は一体どこまで役立つのでしょう。もちろん普遍的なものや、原理原則はこれから先もずっと変わることはないでしょう。しかし過去の経験則や成功体験が、ある種の思考のブレーキになったり、新しいビジネスに対して臆病になってしまう要因になることも同時に出てくるのかもしれません。
その時大切になってくるのは、「どうする?」「何する?」「何処でやる?」とバタバタ奔走するのではなく、そもそも「我々は何のためにこれをやっているのか」、「どんな未来のために、これを成し遂げたいのか」という、原点的な意義に立ち戻れるかどうか。すなわち、事業そのものの再定義を、どれだけ冷静にできるかということにかかってきます。
これらに立ち戻ることは、企業にとっての対外的なブランディングだけでなく、あらゆるステークホルダーやリクルーティングにも大きく影響するものになります。商品やサービスはもちろん、企業も、そして私たち一人ひとりでさえも、一度立ち止まって価値やアイデンティティを再定義するという活動は、実は今最も重視すべきことなのです。そして何より間違えてはならないのは、それらを自前主義でやらないこと。自分たちだけでなんとかやり遂げよう、今まではできなかったことでも、全部やれるようになろう。そんな時代ではありません。平均的に、なんでもできる企業は、今ブランディングの観点から見ても極めて弱くなってきています。むしろ、得意なことを徹底的に伸ばし、苦手な分野はプロフェッショナルを探し当て、圧倒的に競争優位性を磨くべきでしょう。迷うことなくオープンイノベーション型でのプロジェクトへ乗り出し、本来の企業価値を取り戻すべきなのです。
今ビジネスの世界では、この危機的な状況を打破しようという企業がたくさん出てきています。デザイン思考、デザイン経営、仮設推論、アジャイル型、OODA、オープンイノベーション、DX、アート思考、ダイバーシティ… 言葉を挙げればキリがありません。様々にブレイクスルーを願うワードが、ビジネス書に散見されるようになりました。いずれも、非連続な成長を生み出したい企業の内面の現れでしょう。表面化していない企業であっても、実は様々な活動の中で、ブレイクスルーの糸口だけは常に探しているのが現実です。
私たちは、そんな日常の今ひとつはっきりしない危機感の中で、一歩を踏み出せない企業のあらゆる状況を一度マインドセットし、新しい視点を導入して本質を取り戻す一助を担ってまいります。改めて整理整頓を行った上で、まずは徹底的にキモチをデザインし、そこからの新しいウゴキや、これからのあるべきカタチを丁寧にデザインしていきます。まさに価値の再定義により時代にアジャストし、未来に向けたイノベーションを起こすものです。もはや、アウターやインナーと言った二軸では語れない、新しい企業ブランディングメソッドで、100年を超えていく強い企業ブランドを共創していきたいと思っています。
また、我々YRK&の「リブランドコンサルティング」というサービスは、私たちが120年以上間紡いできた、温故知新、温故創新の精神を注いだ、独自のコンサルティングメソッドです。決してドライに過去を切り捨て、極端にドライブさせるものではありません。古き良きことは極めて繊細に温め、改めて磨き直し、その上で思い切った大胆なリブランディングを行います。そして何よりその改革はここから先、10年、20年、100年、200年と持続していけるものなのか。そもそも、自走可能なのか。その可能性を常に問い続けながら私たちのコンサルティングは共創します。
私たちの会社には、それぞれの専門分野に特化したプロフェッショナルチームが存在します。このサイズの企業だからこそ、それらをコンパクトでシームレスに稼働させることができるのです。そして、我々自身も120年以上の歴史に原点回帰しリブランディングを行ったその実体験から、お役に立てることが他にも多く存在します。
「伝える力」を軸に展開するYRK&のコンサルティング事業は、古き良きブランドを、未来永劫、継続し存続できる持続可能なビジネスに変えていくことで、日本を世界に誇れる国に再生させたいと考えています。YRK&のリブランディング、そこから拡張するあらゆる新規ビジネスのアクションサポート力に、ぜひご期待ください。
代表取締役 兼 CEO 中許 将一
2008年入社。伝統を温めながら、新しき事業へ積極的に新事業推進・新カンパニー設立・M&Aなど、社内外を含めた多くの変革に取り組み、新しい領域に挑戦。2016年に代表取締役社長に就任。事業をピボットさせ、2018年に「株式会社YRK and」に社名変更。現在「事業コンサルティングファーム」を事業ドメインとし、リブランディングを軸とした様々なソリューションを開発。また、ブランディングを日本に広めるためビジネススクールを開校。グループ会社「株式会社BRING」代表取締役を兼任。婿経営者会 主宰
常務取締役 兼 東京支社長 深井 賢一
1989年 入社。マーケティングプランナーとして、ヘルスケアメーカーのカテゴリーマネジメントやストアマーケティング、スーパー・ドラッグストアの売場開発などを得意とします。2001年 スーパー・ドラッグストアの店頭支援を行う「ストアマックス™」を立ち上げ。2004年 東京本部統括、2008年 執行役員東京支社長、2017年 YRK& TOKYO 代表 執行役員就任。TMOT プラットフォームカンパニー・UCIカンパニーなどを率い、現在、東阪事業戦略室にて活動中です。
取締役 兼 CBO 戸田 成人
2008年 入社。広告会社にて飲料、食品、通信、家電、アパレル、施設事業など、さまざまなメーカーや小売業種のマーケティング戦略と、クリエイティブ開発を担当した後、現在はYRK&にて事業コンサルティング責任者に従事。リブランディングに特化したブランディングストラテジストを担当。組織力を強化するインナーブランディングからアプローチし、企業におけるブランド強化を、外と内の両面から支援します。また新規事業立案などのイノベーション創出支援や教育支援。劣化した商品やサービスのリブランディング支援も行い、現場のオペレーション支援(BPR / BPO支援)までを一貫して実戦できることを強みとしています。2022年からはブランドマネージャー養成講座などのビジネススクールも運営。リブランディンのプロ人材育成のため、登壇、セミナー、コラム執筆などのあらゆる支援活動も行っています。
執行役員 兼 大阪コンサルティング事業部長 上野 大輔
2003年 入社。コンサルタント兼、ストラテジックプランナーとして活動。Re-BRANDコンサルティング事業など、様々な社内ベンチャー・自社サービスの立ち上げを牽引し、現在はリチャネル・コンサルティング事業も推進。コロナによって大きく変貌した市場に対し、Re-BRANDのメソッドを起点に、売り方・商流・顧客接点などこれまでのビジネスモデルのみに捉われず、各事業・ブランドの存在価値に適した新たな販売・D2Cモデルを導き出し成立までクライアント企業と伴走する、Re-Channelコンサルティングを提供しています。
東京副支社長 兼 東京コンサルティング事業部長 ASHIst事業責任者 大西 文太
2009年 入社。財務部・事業部を経て現職。経理・営業・マーケティング・チャネル戦略・ブランディング・事業設計・マネジメントを現場で学んできました。事業コンサルティング会社の一員として事業支援業務を行う傍ら、自身で社会課題解決型の事業設計~運営までを一貫して担いたいという夢をかなえるべく出張フットケアマッチングサービスASHIst(アシスト)を社内起業。独自の経験を活かして、事業設計~ブランディング~ブランドプロモーションまでを設計・実行しきることができます。特に、独自の文化を持つ企業・ブランドの価値を磨き、世の中に豊かな気付きを提供できる仕事をしたいと考えています。
ING事業部長 兼 BCU/A&D統括責任者 木村 昌紘
2017年 入社。ブランドプランニングセクションのストラテジスト。医薬品、教育という特殊な分野のプランニングにも精通し、あらゆる業態のブランド戦略を構築することができる異色のストラテジスト。ワークショップやブレインキャンプを活用することで、共創型でのプロジェクトからブランドストラテジーを構築し、企業の本質的な問題点に向き合う。YRK&のクリエイティブ、プロデュース、デジタル、メディアプランニングの機能活用はもちろん、あらゆる外部ネットワークをフル活用し、最速でクライアントを目的へと導く。また、クリエイティブディレクション経験も持ち合わせ、右脳的な感性と左脳的な論理を絶妙にマッチングさせた新しいコミュニケーションを創造する。
アクティベーション事業部長 兼 コンタクトセンター/Y-MID統括責任者 杉浦 太一
1996年 入社。事業部にてBtoB企業から、大手メーカーまで多岐に渡るクライアントを担当。以降、事業部課長に就任。2015年、BPOセンターの運営管理部門を「365事業部」として進化させ、企画・運営・開発・営業を統合した部門として新設。またメンテナンス/デリバリー拠点となる「八尾M.I.D.ベース」を事業統合した、アクティベーション事業統括責任者に就任。現在、データドリブンに対応する「A&D Dept.」を立ち上げるなど、さらなるサービス拡充を行っています。