SEMINAR
YRK& 山口プロデューサーは平成から令和の時代を「不確実な時代」だといいます。
今の時代は『いいモノ作りをしてきたから大丈夫だ』といえるような時代ではないと指摘しています。それを象徴するからのようなVUCA(※1) という言葉もよく目にするようになりました。過去に成功してきている企業からもリブランディング(※2) の相談が増えているそうです。
自社にある本当の価値を見つめなおし、製品を本当に必要としている人や企業にきちんとコミュニケーションをしていく必要があります。「良いモノ・良い製品」を作られている企業は、日本にたくさんあります。しかし「良いものだから売れる」のは過去の話しです。気づかないうちに世の中の変化や、競争環境から取り残されているかもしれません。
なぜ「ブランディング」なのか、どうやって、「ブランド」を構築していけばいいのか?そして、「ブランディング」は必要なのか?今必要な情報は学ぶ場やおにあります。
2019年6月27日、みせるばやおにて、『不確実な時代のものづくり企業ブランディング』とテーマでセミナーを開催しました。
八尾市を含め、日本には、確かな技術力を持った、中小のBtoB企業がたくさんあります。これまでは、確かな品質のものを提供していればよかった時代から、技術のコモデティ化により、確かな品質は当たり前の時代になりました。さらに、予測不可能で不確かな時代の中で、比較的安定的に取引が行われていたBtoBビジネスの世界も、より変化に対応する必要に迫られるようになりました。人材の確保も、問題の一つです。
自社の存在意義を再定義する。自分たちの持っている製造技術の付加価値は何なのか。その付加価値を喜んでくれる人(もしくは企業)は誰なのか。どうやって、その人(企業)に、想いを届けるのか。それも、広告宣伝などのプッシュ型ではなく、先方から問い合わせをしていただける環境を目指します。その時に、ブランディングはどのように機能するのか。どうすれば機能するブランドを作れるのか。そんな話をさせていただきました。
セミナー終了後、熱心にいくつかの企業様から質問をいただきましたが、その時感じたことの一つに、ブランディングが重要なのはわかったけれど、 『だれに相談していいのかがわからない』企業様が多いということがありました。銀行でもない、弁理士さんでもない、デザイン会社や、ホームページ制作会社でもない。
変化の時代に、日本の製造業を強くするのは、そんな疑問をライトに相談いただける窓口を設けることかもしれない、と感じました。