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2023年5月に兵庫工業会テクノフォーラムで行われた深井賢一の講演が非常に好評だったことから、兵庫工業会会員企業の特性に合わせ、BtoB企業向けの内容に特化して、2023年11月17日(金)に「SDGs 夢と現実への活用」と題したテクノフォーラム2023の講演会に登壇しました。
本講演では、SDGsを経営に活かすことで企業を強くする方法について解説いたしました。特にBtoB企業に焦点を当て「SDGsの17のゴールを目指すだけでなく、社会性と収益性の両立を目指すことが重要である」と深井は強調しました。
「SDGsは2030年までに達成を目指す17の目標のことですが、これは持続可能な社会作りを目的としています。環境や社会が持続しなければ、企業も長続きしません。だからこそ、企業はサステナブルな取り組みを行う必要があります。」と深井は語ります。
円安による原材料の高騰、値上げ問題が世間で問題視されている中で、ほとんどの企業は生活者が商品購入において「価格」を最も重要視していると認識しているケースが多いです。
しかし、弊社で実施した生活者調査の結果では、高いから買わないと答える人は36%で、過半数が値段以外が理由だという結果でした。
「大事なのは、値上げを付加価値に変えることです。サプライチェーンやバリューチェーン、会社の沿革、創業者の思いや社是など、まだ伝わっていない価値や、知られていない魅力を発見し磨きをかけることで付加価値に変わる」と深井は語ります。
単価の高い植物由来のセロテープを業務用として採用してくれた会社を「Small Action For The Feature(未来のために小さな行動を起こしてくれた)=賛同企業」と位置づけ、業界紙広告、HPに掲載しました。
セロテープを使うだけでSDGsに参加できるという気軽さから賛同企業、つまりセロテープの導入企業を増やしています。
深井:「SDGsを経営に落し込む上で、BtoC企業の方がやりやすいと考える経営者様は多数いらっしゃいますが、BtoC企業の方が商流の複雑化や不特定多数の生活者相手といった未確定要素が多く、コミュニケーションが難しいのです。
そういった点においてBtoB企業は、特定の取引先で、ターゲットが明確な上、顧客へ直接コミュニケーションが取れるという点において、むしろBtoB企業の方が有利なのです。」
深井賢一
一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会(APSP)事務局長
株式会社YRKand 取締役東京代表
株式会社SoooooS.カンパニー取締役
株式会社ウェーブ取締役
1989年4月 株式会社ヤラカス舘入社。マーケティングプランナーとして、ヘルスケアメーカーのカテゴリーマネジメントやストアマーケティング、スーパー・ドラッグストアの売場開発などを得意とする。2001年 スーパー・ドラッグストアの店頭支援を行う「ストアマックス™」を立ち上げ。2004年 からヤラカス舘東京支社統括。
2018年株式会社YRK andに社名変更とともに、取締役YRK& TOKYO代表。
また2017年より、ソーシャルプロダクツのマーケットプレイスを運営する株式会社sooooos.カンパニー取締役。2019年11月一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会事務局長。ソーシャルプロダクツの適正な市場普及や、企業によるSDGsの本業化や、ブランディング・コミュニケーションへの活用に取り組んでいる。
関連するURL
・APSPソーシャルプロダクツ開発ビジネス集中講座
https://www.apsp.or.jp/
・sooooos.カンパニー
https://sooooos.com/
・株式会社ウェーブ
https://www.waveco.co.jp/