2020.10.16
後継者不足が深刻化していると聞きます。
経営者の平均引退年齢70歳を超える経営者の内、約半数が後継者が決まっておらず、業績は良いにもかかわらず、廃業を余儀なくされる大廃業時代が近いうちに来るといわれています。
親族に良き後継者がいない、事業の将来性に不安を感じるなど、60歳以上の経営者の半数が廃業を予定しているとのデータもあるようです。
これは、黙って見過ごせない大きな問題です。
我々はこの困難な課題を、日本が元気になり、生活を向上させていくためにも、良い方向に向けていかねばと思っています。
また、我々は、代替わりのタイミングを大きなチャンスと捉え、この機に会社自体の企業ブランドのイメージ、事業のブランドイメージ、商品のブランドイメージを、新しい時代に合わせたものに変えていくことによって企業価値を上げていく、そのお手伝いができればと思っています。
我々は1896年に創業し127年目を迎える、いわゆる老舗企業です。
私が在籍している35年間でさえ、SP業からマーケティング業へと凄まじい変化の連続でした。継続とは業態変革の連続でもありました。
そして、2016年、120周年を迎えた時点がさらなる次の変革のタイミングでした。
このタイミングで5代目社長に中許 将一が就任いたしました。
そこから、事業承継していくための、時代に合わせた新しい企業ブランドイメージのアップデートがハイスピードで始まりました。
変えてはいけないものと変えねばならないもの、この選択から事業の整理、集約、そして新しい理念経営に舵を切ったのです。
創業理念。
これは変わらざるものとして我々の魂として生きています。
経営理念は変わりました。
今までの事業理念に近い意味合いを持ったものから、社会理念に近い意味合いを持ったものへと言えばいいでしょうか。理念経営の元となるものです。
これが我々の新しい経営理念です。
企業スローガンも変わりました。
今までの「マーケティングエージェンシー」から
「ビジネスエンジンカンパニー」へ、そして昨年より、冠としてその上に「持続可能社会の実現のための」というスローガンが付与されています。
お客様のビジネスのエンジンとして、120年以上変えなかったもの、「伝える力」でお客様の業績を、そして社会を、持続可能なものにしていこうという意思が込められています。
そしてさらなるメッセージが2018年にありました。
123年間変わらなかった社名「ヤラカス舘」の社名変更です。
一風変わった社名故、お客様からも、一度聞いたら忘れないと言われ、ずっと「ヤラカスさん、ヤラカスさん」と、親しまれ、可愛がられてきました。舘も旧字体のままでした。我々のまさにアイデンティティでもあった社名です。
しかももっと驚いたのは、社名変更の指示が、先代社長の会長から出たということを聞かされた時でした。
最初はまさかと思いました。存続と継続を唱え続け、誰よりもヤラカス舘を愛していた会長が...。
強烈なトップからのメッセージでした。
変わらなければ、アップデートしなくてはという強いメッセージに当初は私も困惑しました。
そして新しい社名を社長が立案し、社内で新社名ローンチのためのチームビルディングを行い、共感、共有を図ったというプロセスです。
その後、リブランド事業、BPO事業と事業軸を集約、専門特化しながら、現在はDX化を社内外ともに新たな軸として事業を進めていっている過渡期であります。
我々もまだまだ事業承継リブランディングのまっただ中で、日々戦っているという事です。
手前勝手なお話で大変恐縮でしたが、
我々が身をもって体験したこのプロセスの中には、大変重要なポイントがありました。
① トップ自らが伝える重要性
② 将来事業に向けた一貫性のある判断基準とストーリーテリング
③ チームビルディングによる共創型のプロセス
上記のことは、まさに、現状の我々の主力事業であるリブランドコンサルティングのメソッドのプロセスです。
事業承継リブランディングは、時代の変化に対応しながら、新たな企業価値を生み、存続と継続を実現させていくメソッドです。
YRK&独自の古き良きを温めながらも、新しきに挑戦するメソッドによって、企業に眠る価値あるアセットを磨きなおしていきます。
事業ブランディングで培ったノウハウで是非、事業承継のお手伝いをさせていただきたいと思っています。自社の事業を存続させ、継続させる際に課題がある際は、是非お声をお掛けください。