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2024年3月15日(金)、フジテレビ系列主要8地区の広報・宣伝担当者約30人が集まる定例会議が、大阪の関西テレビ本社で開催され、2部の特別講演にYRK& 常務取締役 東京代表深井賢一が登壇しました。
テレビ業界は、ネット配信やSNSの隆盛、そして若者のテレビ離れなど大きな課題を抱えています。そんな中で、今後のテレビ局のあり方について議論されている定例会議。
今回の幹事会社である関西テレビ放送株式会社からご依頼を受け、「テレビ業界全体のリ・ブランディング」のきっかけを作るため、講演いたしました。
ご依頼の主旨は
「環境変化に対して様々な対応が求められるテレビ各局は、隣の芝生が青く見えがちで、手法論の議論に走りがちだが、実は足元が荒れ放題になっていることに気づいていないのではないか?創業128年のYRK&だからこそ、歴史の荒波を乗り越えてきた同社ならではの普遍的な考え方に、混とんとした時代へのヒントを見つけたい」
というものでした。
講演テーマは「変えるべきこと、変えざるべきこと 創業128年コンサルティングファームのリ・ブランディング」。
講演では、明治29年創業の株式会社YRK and(旧株式会社ヤラカス舘)が、「商売は牛のよだれ」「始末算用才覚」など、船場商人の教えとともに、漆看板・引き札に始まり、デザイン、セールスプロモ―ション、マーケティング、リ・ブランディングへと提供サービスを変えてきた128年の歴史を振り返りました。
日本は、創業100年、200年を超える企業の数で、世界に圧倒的な差をつけています。世界に比較してなぜ日本企業が長寿なのでしょう。
それは創業458年西川株式会社・西川八一行社長の「伝統とは革新を続けた結果、振り返った時につながっているものである」という言葉に答えがあると考えています。
競争が激しい昨今。どうしても他社の良いところ・優っているところに目が行き、それに比べて自社は遅れている・負けていると思いがちです。
しかし実際には、自社の魅力や価値に最も気づいていないのが、自社経営者であり社員なのです。
リ・ブランディングとは、自社の魅力の再発見であり、魅力を価値に磨き上げ、伝えること、と言いかえられます。
その上で「ヤラカス舘」から「YRK&」への社名変更をきっかけにした自社のリ・ブランディングの事例と、その経験を活かした他社へのリ・ブランディング事例から、自信を失った企業や謙虚でおくゆかしい日本企業が、自信を取り戻すプロセスと成果の一端をご紹介しました。